ウイルスに負けない体づくり③

カナダはまたもや非常事態宣言が延長されましたが、一方で、段階的に営業許可がおりた業種も、少しずつ出てきました。
日本でも多くの県が緊急事態宣言を解かれたと聞いて、少しずついい方向に向かっているのかな、と少し気持ちが上向きになってきました。

とはいえ、まだまだ制限も多く、不便で不安な日々は続きそうですね。

治療薬はだんだん承認されるようになってきてはいるようですので、少しずつではありますが、COVID-19 (新型コロナウイルス)のことがわかってきているように感じます。
しかし、まだまだワクチンの製造には時間がかかりそうですので、免疫機能を高めるなど、自分で身を守らないといけません。

新型コロナウイルスにかかった場合の対処法

中国から、今回の新型コロナウイルスに関する診療ガイドラインが発表されてきています。
日本感染症学会や漢方の専門家等も、中国からの情報をもとに情報交換がなされ、漢方薬治療の有用性が徐々に明らかになってきています。
報告書は世界中に発信され、もちろん、中国人の移民の多いカナダでも、最新の診療ガイドラインが手に入れられますし、インターネットでも閲覧できるようですので、みなさんにも見ていただけます。

一般に公表されているサイトを以下にご紹介したいと思います。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000043387.html

http://www.kansensho.or.jp/modules/news/index.php?content_id=140

カナダに発信されたガイドラインは、トロントの中医学の学校から鍼灸師や中医師向けに配られたものなので、リンクを載せることはできませんが、日本に配られた上記のガイドラインと全く同じ内容でした。

ただし、日本では薬事法などもあり、ここに書かれている生薬全てが手に入るというわけではありませんので、ご了承ください。

中国では、新型コロナウイルスの感染者に、西洋医学と東洋医学両方のアプローチでの治療を行なっているところが多く、この2つを上手に使った場合の治癒率が高いことがわかってきました。

新型コロナウイルス感染症は
湿毒疫(しつどくえき)
と言って、体の中の湿気が症状を悪化させるという考え方もあるようです。

この湿毒に、
藿香正気散(かっこうしょうきさん)
という方剤を使うことを勧めていますが、もともと『藿香正気散』は、夏風邪や、クーラー病によく使われるお薬です。胃腸が冷やされることによって消化器の機能が弱まって体調を崩す風邪などに使われていますが、新型コロナウイルスの初期で、自宅での経過観察などをしている段階で服用することが望ましいと言われています。

今の日本やカナダの医療形態を考えると、重症化して病院にかかってから漢方薬で治療するというのはあまり考えられないと思いますので、医師の指示にしたがっていただくしかないのですが・・・
発熱がひどくなってきて、もし生薬が手に入るようなら、
清肺排毒湯(せいはいはいどくとう)
を処方してもらうといいそうです。

上記の漢方薬においても、必ず専門家に相談の上、服用してください。

中医学では、治療方針を決める上で、『証』いう診断のようなものがとても大切です。この証は、脈診、問診、触診、舌診などから、細かい情報をたくさん得て導き出されるものです。
この『証』を見誤って、うっかり合わない漢方薬を飲んでしまうと、効果がなかったり悪化させてしまったりする場合があります。
必ず専門家に相談して、処方してもらってください。

息苦しさ、倦怠感、味覚障害等、初期症状が、以前よりも一層明らかになってきています。
基礎疾患の有無によっても症状が異なるようですが、自分が新型コロナウイルスに感染しているのかな?と感じたら、病院には行かずに、各都道府県の対策の指示にしたがって、各自治体の感染症電話相談窓口等に電話で連絡を取って指示を待ってください。

今回、中国、韓国、台湾では、中医師などの伝統医療専門の医師が西洋医学の医師と共に第一線で新型コロナウイルスに携わっています。
今回のウイルスは、まだ正体が100%明らかになったわけではありませんが、西洋医学と東洋医学、両方からの治療によって、よりよい結果が出ているという報告もあります。

日本でも、もともと漢方薬は感染症に使われていました。
まだまだ研究段階ではありますが、西洋医学と東洋医学のいいとこ取りで、新型コロナウイルスに打ち勝てることを、心から願っています。

まだまだ不便な日々は続きますが、今は、健康でいられる毎日に感謝しながら、免疫を強くしたり予防をしたり、収束に向けてできることを精一杯やっていきましょう。

改めて、この度、新型コロナウイルスによる感染により、お亡くなりになられた方々に謹んでご冥福をお祈りいたします。
そして、被患された方々にも心よりお見舞い申し上げます。
1日も早いご回復と、感染の収束をお祈り申し上げます。

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