ウイルスに負けない体づくり①

免疫力を高めましょう

世界中で新型コロナウイルスやインフルエンザが猛威をふるっていますね。

ウイルスや感染症にかかりやすいこの時期、免疫力を高めてウイルスに負けない体をつくりたいものです。

免疫力、免疫力って言うけど、いったい免疫ってなに?

免疫というのは、自己防衛システムで、外から侵入した細菌やウイルス、体内で発生したがん細胞を撃退しています。
私たちの体にも、空気中にも、あらゆる場所に、細菌やウイルスはうようよとしています。
それなのに、病気にかからないのは、これらの免疫システムを担う細胞がパトロールをし、攻撃をし、上手に働いて、私たちの体が病気にかからないようにしてくれているからです。
なじみのある細胞名では、T細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞などを挙げることができます。

免疫力が下がると、ウイルスや感染症にかかりやすくなるのはもちろんのこと、アレルギー症状が出やすくなったり、疲れやすくなったり、下痢になったり、肌荒れの原因になったりします。

免疫力を高めるには?

・腸内環境を整える
免疫細胞の約6割は腸にいると言われています。
腸内の善玉菌を増やすことで免疫力、解毒力を高めると言われています。
善玉菌を増やす食べ物といえば、日本人の私たちがまず思い浮かべるのは、発酵食品!に発酵食品には、味噌、醤油、酢、納豆、ぬか漬け、たくあん、キムチ、チーズ、ヨーグルト、パン、日本酒、ビール、焼酎、ワイン、などがあります。

・睡眠をしっかりとる
免疫細胞が活発になり、免疫力が高まるのは、睡眠中のリラックスした状態です。
アメリカの研究でも、
”睡眠時間が7時間未満の人は8時間以上の人に比べて3倍以上風邪をひきやすい”
”睡眠時間の2〜8%ねむれない人は、ぐっすり眠れる人に比べて約5倍風邪をひきやすい”
などというデータがでているそうです。
睡眠不足は自律神経の乱れを引き起こし、免疫調整に関係している自律神経が乱れることで免疫力も落ち、ウイルスや細菌と戦えなくなります。

・首を温める
東洋医学では、ウイルスや風邪など外から入って体に害を与えるものを外邪と呼び、首のうしろ、背中の上部から入ってくると考えます。
風邪を引いたな、と思う瞬間は首の後ろがゾクゾクっと寒気がしますよね。スカーフやマフラーで首をカバーすることがとても大切です。

・暖かくする
免疫力が正常に保たれる体温は36.5℃程度といわれています。
免疫力は、体温が1℃下がると30%も低下すると言われています。
逆に、1℃上がると最大5~6倍アップするともいわれており、このことからも、体温を上げることがいかに大切か、よくわかりますね。
朝一番のお白湯、食事の後のお白湯、おすすめです。

・手洗い、うがい、アルコール除菌
マスクより手洗いが効果的と言われていますね。
アルコールはウイルスの膜を壊してダメージを与えると言われています。
手洗いをする時は、外出から帰ったら、せっけんでしっかり1分間ほどかけて洗いましょう。
きれいに洗った手で、できれば顔も洗うとより効果的です。
手にウイルスがついているだけでは感染しませんが、その手で目、鼻、唇などを触ることによって、粘膜からウイルス感染する場合が非常に多いです。ぜひ実行してみてください。


次回は、東洋医学的なウイルス対策、もう少し詳しく説明したいと思います。

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