海のミルク、牡蠣は立派な薬膳食材!
早いもので、もう師走。パーティーシーズン到来ですね。
今回は冬に食べたくなる、牡蠣のお話です。
牡蠣の調理法は盛沢山。
生牡蠣、焼き牡蠣、牡蠣フライ、土手鍋、チャウダーなど、何通りにもおいしい食材ですが、 “海のミルク” と呼ばれるほど、栄養価も高いのです。
魚介を生で食べる事の少ない欧米でも、古くから生食されていますね。
牡蠣のような魚介がもつ自然の 鹹味(かんみ:塩からい味)は、冬に弱りやすい “腎” の働きを助ける、おすすめの食材です。
精神を安定させる漢方薬
中医学では、殻の部分を “ぼれい” 、肉の部分を “ぼれいにく” と呼び、それぞれの効能によって使い分けています。
殻の部分は、代表的な精神安定薬として、不安、動悸、不眠などの不安神経症や、頭痛、めまい、耳鳴り、煩躁などの興奮状態を鎮めるのに使われます。
一方、肉の部分は、潤い効果に優れており、血の不足からくる不安感や動悸、めまい、ストレスの緩和、スタミナ不足を補うので、病後や産後の回復サポート、母乳の分泌を促すのにも効果的だと言われています。
血を補い、潤す力が強いので、美肌効果も期待できますし、イライラ、落ち込みなど、更年期にも適した食材です。
中医学でいう “腎” は、水分の排泄以外に、成長、老化、生殖機能を担う臓器でもあると考えられているので、牡蠣の鹹味はアンチエイジングにも効果があると言えます。
次回は、そんな栄養満点、女性に嬉しい栄養素いっぱいの牡蠣を使ったレシピをご紹介します。
See you soon!
Cover Photo by Charles Koh on Unsplash