10月の薬膳食材②

種まで薬になるカボチャ

カボチャの実そのものの栄養価が高く、食薬であることは、前回お伝えした通りですが、なんと、種にも貴重な栄養素が含まれていること、ご存じでしょうか。

カボチャの種は、通常の調理では捨てられてしまうことも多いですし、ハロウィンの時によく見かけるジャックオーランタンを作るときも、種が不要なので捨ててしまう方は多いと思います。

ですが、漢方では、“南瓜子”といって、むくみをとったり、寄生虫を退治したり、母乳を出すサポートなどに使われたりします。

表面の油分が腸を潤すので、便秘改善の助けにもなります。リノール酸が多く含まれ、動脈硬化によいとされ、さらに、炒った種は、前立腺の病気の予防に効果があるといわれています。

それでは、そのカボチャの種を使った簡単スナックレシピをご紹介します。
とっても簡単なので、カボチャ料理を作った時に出た種を使って、ぜひ試してみてください!

【簡単薬膳レシピ】カボチャの種がスナックに!

  1. 種を洗って実を取り除き、ペーパータオルなどで水気をきり、ボウルにいれる。
  2. 塩こしょう、サラダオイルを軽く振りかけ、混ぜる。
  3. 天板に広げ、400℉(200℃)に温めたオーブンで15分程度ローストしたらできあがり(金色&クリスピーになる程度)。

※ 塩こしょうのかわりに、シナモンやメープルシロップなどで甘くしても◎。

秋は夏の疲れを回復し、これから来る寒い冬への備えとして、体を整えていく時期です。

食欲の秋だからこそ、夏に疲れた胃腸を回復させるこの時に、実も種も栄養たっぷりのカボチャ/スクワッシュを使った献立を、一品加えてみてはいかがでしょうか?

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